キー(調) / スケール(音階) / コード(和音)の関係

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『キー(調)』『スケール(音階)』『コード(和音)』には、とても密接な関係があります。
この関係性を十分に理解することで、作曲や演奏の幅を広げたり、新しいアイディアを発見しやすくなります。
ではその関係性とは、一体どんなものでしょうか?

キー(調性)

近現代の無調音楽などを除けば、普段私たちが耳にする楽曲にはほとんどに『キー(調)』があります。

伝統的なクラシックでは曲名に調を冠したものが多く、大まかな曲調がなんとなく分かったりしますね。

ポピュラー音楽における『キー(調)』は、主に曲のメロディラインや使用するスケール、コードなどの指標になることがほとんどです。
キーには『トニック(主音)』となる音が存在し、その音によって使用される音が決まります。
また、特に『○マイナー』などと言わない場合、メジャーキーを指す場合がほとんどです。

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譜面で見ると、それぞれのキーに対して「b(フラット)」や「#(シャープ)」などの『調号』が付いています。
キーと調号数の関係を覚えておくと、譜面を読み書きする際にとても便利ですよ。

各キーの中で、「Gb」と「F#」は『エンハーモニック(異名同音)』で、使用している音は全く同じですが表記方法は違います。

このキーと調号の関係を表にした『サークル・オブ・フィフス(五度圏)[Circle of 5th]』というものがありますが、それは別の機会に詳しく説明しましょう。

そして曲の途中で調が変わったりすることを『転調』、曲全体の音程を上下することを『移調』と言います。
「サビの転調カッコいいね!」とか、「ボーカルの音域とメロディが合わないから移調しようか」みたいに使ったりしますね。

さて、この『キー(調)』の中でスケールやコードを使って楽曲が構成されることになるのですが、実際の楽曲ではその調に属さないスケールやコードが使用されることが多々あります。
その調に属しているものを『ダイアトニック』と呼び、そうでないものは『ノン・ダイアトニック』と呼びます。

つまり、その調に属したスケールでは『ダイアトニック・スケール』、その調に属したコードは『ダイアトニック・コード』ということになります。
これらも今後、個別に紹介することにしましょう。

一般的に、単一の調に属した『ダイアトニックな』スケールやコードを多用すると、シンプルで落ち着きがある半面、単調でつまらない楽曲になってしまう可能性もあります。
そういったことを防ぐために、様々な作曲技法や音楽理論が発展して来たと言えるかも知れませんね。

スケール(音階)とコードの関係

現代の音楽では、固有の名前がついたスケールが非常に多く使用されています。

そして、このスケールはコードとの間に非常に密接に関わっています。

特に現在ではジャズの考え方において、「スケールとコードは同じものを別の方向から見たもの」だという考え方が一般的です。
スケールはコードと同じものであり、コードはスケールと同じものだということです。

なんだか非常に哲学的な話になってきましたね。

「Key=C」の楽曲で、「C」というコードと「Cメジャースケール」で考えてみましょう。
「C」と書いてあった場合、多くの場合「Cメジャースケール」が演奏されます。

ですが、「C」というコードの上で演奏できるスケールは「Cメジャースケール」だけではありません。
同じように、「Cメジャースケール」が演奏できるコードは「C」というコードだけではありません。
他にもさまざまな可能性が考えられます。

つまり、

  • コードからは使用できるスケールを導き出せる
  • スケールからは使用できるコードを導き出せる

ということになります。

現在のジャズではスケールを概念的にとらえ、

  • スケールは複数の音のグループになっている
  • スケールから任意の音を選んで演奏する
  • ルートがあり、構成音同士が決まったインターバルに並んでいる

このように考えられています。

これはコードの考え方とほとんど変わりません。

  • コードは複数の音のグループになっている
  • コードから任意の音を選んで演奏する
  • ルートがあり、構成音同士が決まったインターバルに並んでいる

理論を学んでゆく際、最初はコードもスケールも別のものとしてに学んでいくことになると思います。
ですが、様々なことを知れば知るほど、不思議とコードとスケールの境界線が曖昧になっていくことになります。

また、リズムやフレーズなどに関しても同じで、突き詰めるほどに他の要素と複雑に絡みあって行きます。
これが音楽の本当に面白い部分なのではないかと思います。

今回はものすごく抽象的な記事になってしまいましたね…
詳しくは個々のコードやスケールの記事を見てみてくださいね!

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著者/訳者:Mark Levine

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楽譜 ( ページ )

ISBN-10 : 4754930789

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