循環コードと逆循環コード

photo21

ジャズミュージシャンが良く使う手法に、『循環コード』というコード進行があります。
名前の通りぐるぐると循環するイメージのコード進行で、曲のエンディングなどでも使用される手法です。
さっそく『循環コード』について見て行きましょう。

循環コードとは

循環コードという言葉は使い方によっていろいろな意味があります。
広い意味では、王道進行などのコード4つで循環できるものをすべて『循環コード』という場合もあります。
また、ジャズスタンダードの楽曲で、循環コードを使った『リズムチェンジ』という曲のフォームを『循環コード』と呼ぶ場合もあるようです。

今回はジャズのイントロ&エンディングなどで使用される『循環コード』を見て行きましょう。

循環コードの例

change-cycle

これはCメジャーキーの循環コードの一例です。
「I ⇒ VI ⇒ II ⇒ V」というコード進行が基本となっているため、『1625(イチロクニーゴー)』と呼ばれることもありますね。

VIはダイアトニックコードでは「m7(マイナーセブン)」になりますが、テンションノートによるサウンドのバリエーションが多い「7(ドミナントセブンス)」の方を好むミュージシャンは多いはずです。

トニックから始まり、2つ目「VI7」はの3つ目の「IIm7」に対するドミナントになっています。
そして3~4つ目のコードはトニックの「I」に解決するツーファイブです。

また、「VI7」に対して「I」の代わりに「IIIm7(b5)」を弾くバリエーションも非常に良く使われます。
これは「IIm7」に対するツーファイブになっています。
この場合を『3625(サンロクニーゴー)』と呼ぶ場合もあります。

循環という名前の通り、ジャズの名盤と呼ばれる楽曲では、エンディングでこの『循環コード』を延々演奏しているものもあります。
延々とは言っても、『循環コード』の中で『1625(イチロクニーゴー)』や『3625(サンロクニーゴー)』を組み合わせたり、代理コードなどを使ってコード進行にバリエーションを持たせていることがほとんどです。

逆循環コード

『循環コード』とセットで覚えておきたいのがこの『逆循環コード』です。
ほとんどの場合は省略して『逆循(ぎゃくじゅん)』と呼ぶことが多いですね。

さっそくコード進行を見てみましょう。

change-cycle-re

これが『逆循(ぎゃくじゅん)』です。
循環コードと見比べてみてください。

『逆循(ぎゃくじゅん)』はコード進行が「II ⇒ V ⇒ I ⇒VI」になっています。
循環コードを真ん中で二つに割って、逆にしたような形ですね。

これもたまに『2516(ニーゴーイチロク)』とか『2536(ニーゴーサンロク)』とか言ったりします。

曲のエンディングなどで『循環コード』と『逆循環コード』のどちらが使われるかは、演奏される曲のフォームによって変わります。

ちなみに今回の譜例ではあえて音符を表記していません。
ジャズにおいてはコードのボイシングやコード進行自体も変化することが多いのです。

ピアニストのためのジャズ・コードBOOK(CD付き)

著者/訳者:堀越 昭宏

出版社:リットーミュージック( 2009-07-31 )

定価:

Amazon価格:¥ 2,052

単行本 ( 160 ページ )

ISBN-10 : 4845617099

ISBN-13 : 9784845617098



関連記事

コメントを残す