ミュージシャンがタバコを吸ってはいけない3つの理由


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ミュージシャン、特にバンドマンには『酒とタバコをやっている』というイメージがつきものです。
ですがミュージシャンにとって、タバコを吸わない方が良い理由が3つあります。
これは非喫煙者目線の内容になりますが、ぜひ喫煙者の方にも読んでいただきたい内容です。

ミュージシャンがなぜタバコを吸うのか

タバコを吸ってはいけない理由について書く前に、まずは喫煙者側の意見に触れておきましょう。

タバコを吸うミュージシャンに『なぜタバコをやめないのか?』と聞くと、大体以下のような回答が返ってきます。

  • タバコを吸うと集中力が増す
  • 気分が落ち着き、ストレス解消になる
  • 喫煙所ではより深くコミュニケーションを取れる
  • 習慣になっていて、そもそもやめる理由が見つからない

これは非喫煙者から見ると、理解しがたい意見です。
非喫煙者にとっては、タバコを吸うメリットが見つからないからです。

それでは、タバコを吸ってはいけない3つの理由、喫煙のデメリットを考えてみましょう。

身体的な理由

タバコが身体に及ぼす影響はまだまだ不明な点が多く、さまざまな研究機関で研究が進んでいます。

近年の研究結果に、『タバコの副流煙は聴覚障害の原因になる』というものがあります。

例えばアメリカで行われた調査では、家族に喫煙者がいる800人のうち、40%が聴覚に何らかの問題がありました。
一方で家族に喫煙者がいない700人の中で、聴覚に問題があったのは25%に留まっています。

タバコの煙が中耳炎のリスクを上げ、耳の毛細血管の血流を悪化させることによって、聴覚機能の低下を早めるとのこと。

日ごろから副流煙にさらされている人は、聴覚障害のリスクが2倍近くに高まるという研究結果が示されました。

他にも、弱視などの視覚障害や味覚障害、アレルギーの原因になるなど、明らかにデメリットの方が多いのは明白です。

またボーカルや管楽器奏者にとって、タバコの煙は非常に迷惑です。
喉や呼吸への影響が非常に大きいからです。

管楽器奏者が多いジャズの世界でも、ステージ付近のみの禁煙化や全面禁煙にするお店も増えています。

喫煙者の方は、自分だけではなく周りで生活する人の健康にも被害を与えているという自覚を持っていただきたいものです。

精神的な理由

『タバコを吸うと集中力が上がる』、『気分が落ち着き、ストレス解消になる』などという意見を非常に多く聞きますが、これは大きな間違いです。

タバコに含まれるニコチンには依存性・中毒性があり、喫煙者にニコチンが不足すると、

  • 集中力が低下する
  • イライラし、ストレスを感じる

などの症状が出るようになります。

つまり『タバコを吸うと集中力が上がる』、『気分が落ち着き、ストレス解消になる』というのは、マイナスの状態から正常に戻っているために感じる感覚なのです。

これはそもそも、タバコを吸っていない人にとっては無縁の感覚です。

私の実体験になりますが、昔バンドをやっていたとき、自分以外のメンバーは全員喫煙者でした。

スタジオで練習しているとき、1時間ほど経つとメンバーの演奏がすこしずつ乱れてきました。
リズムが乱れてきたり、単純なミスや譜面の読み違いなどが増えてきます。

さらに30分ほど経つと、『集中力できない』という理由で、いわゆる『タバコタイム』が始まります。
この間ダラダラと15分~20分程度でしょうか。

練習時間が長くなればなるほど、この『タバコタイム』の周期は短くなり、1回の休憩時間は長くなっていきます。

私はこれを非常に非効率だと感じていました。

他にも、「タバコをやめたい」と言っている人のほとんどがやめられずにいる理由もタバコの依存性・中毒性によるものです。
やめたいのにやめない、有言不実行、意志の弱い人に見えてしまい、個人的には何となく信用出来ないです。

経済的な理由

ミュージシャンには『お金と時間がない』という悩みがつきもの。
バブル時代と違い、現在の音楽業界は非常に厳しく、プロミュージシャンでさえ苦労しています。

アマチュアミュージシャンやプロを目指す若いミュージシャンにとっても、この問題は切実です。

ところが、「お金がない」と言いながらも何のためらいもなくタバコを吸い続けるのはなぜでしょう?

タバコを吸うことでお金に余裕がなくなり、お金に余裕がないためにアルバイトをする。
アルバイトのせいで時間が無くなり、音楽をする時間が少なくなる。

こんな矛盾した生活を続けるミュージシャンは非常に多いと思います。

2013年7月の時点では、タバコ1箱の値段は400円前後です。

例えば、1日に1箱吸うと仮定しましょう。

400円×30日=12,000円/1か月

12,000円×12か月=144,000円/1年

これで20才から40才までの20年間吸い続けた場合、

144,000円×20年間=2,880,000円

どうでしょうか。
「お金がない」と嘆きながら、デメリットだらけのタバコにこれだけのお金を使い続ける現実。

もったいないとは思いませんか?

若い世代のミュージシャンは喫煙率が減っている傾向にあります。
タバコを吸うミュージシャンの方は、これを機に禁煙に挑戦してみるのも良いかも知れませんよ?

タバコがやめられない本当の理由―禁煙できる人、できない人

著者/訳者:林 高春

出版社:PHP研究所( 1999-01 )

定価:

単行本 ( 214 ページ )

ISBN-10 : 4569604927

ISBN-13 : 9784569604923



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